すべきこと

-木地師-

木を和式轆轤で挽く職人を昔から木地師といいます。西洋の旋盤と違うところは、刃物を自分で作り木に合わせた挽き方をすることだと思います。型を使って同じものを作っていきますが、作る人が違うと同じ型を使っても、仕上がった雰囲気が変わってきます。木の塊を削っていくわけですが、お椀となる木の箇所はわずかで、ほとんどがカンナ屑となっていきます。職人の仕事は、いかに早く丁寧な器を作り上げることと、木に心をどれくらい寄せることが出来るのかが大切だと思います。今の時代は、旋盤からNCフライス盤といった自動切削機で削って行きますが、改めて手仕事とは何かと考えさせられます。職人から受け継いだ技術を磨き、お椀は木地師のように挽いて行きたいと思います。

・お椀を作るときに使う刃物は、7種類です。作る器によって刃物の形をかえます。
・木の性質に寄り添って挽くのが和式轆轤です。刃物を切らして抵抗なく作って行きます。
・同じ種類のものを作る時には、型をあてながら挽いて行きます。

-下地師-

お椀の仕上げ方には、大きく分けて3種類あります。下地をせずに刷毛で漆を塗り重ねて、仕上げる方法。下地(珪藻土を焼いて作る地の粉+米のりまたは砥の粉+漆)を付けてから漆をぬっていくもの。お椀に麻布を貼った後、下地付けをしていくものとあります。漆の塗り重ねや下地付けの回数で強度も変わってきます。ほとんど世の中に出回る漆器は、目に見えてこない下地を経済的な理由で簡単に仕上げています。長年使って頂くことを考えると麻布を縁、足、内側の底に補強した昔ながらの本堅地仕上げが、丈夫で私は良いと思います。下地職人に弟子入りして毎日お椀の下地付けをこなしました。檜のヘラを形に合わして、微妙な硬さに仕上げるのが仕事の始まりです。地付けの仕方、漆の配合などは職人によって様々です。丈夫で強い漆器を目指し伝統技術を繋げ伝えていきたいと思います。

・麻布を貼る時は、米糊と漆を混ぜた天然の接着剤を使います。
・ 下地作業は ヘラが削れて一人前です。ひのきのヘラを漆の硬さに合わせて削ります。
・麻布を貼った状態のもです。この後、漆、地の粉、砥の粉を混ぜたものを ヘラ付けして重ねていきます。

-塗師-

漆塗りのお椀は基本的に、下塗り、中塗り、上塗りと塗っていきます。塗りの中で最も難しいとされる真塗りと呼ばれる仕上げ方は、お椀の品格を決めます。。適度な厚み、塗りむら、を無くし、漆の状態、天候の事を考え、刷毛の種類、乾かすスピードを調整していきます。5分おきにお椀の上下を入れ替え均等に一日かけて乾かして仕上げます。真塗りのお椀を持った時の柔らかさ、口に触れた時の感触は漆の特徴をよくあらわしてくれます。

・下地付けを終え、下塗りをしたものを炭で研いでいます。漆のくいつきをよくするために欠かせない作業です。
・漆塗りは、ゴミが禁物です。和紙を重ねたもので漆を漉してゴミをのぞきます。
・塗り終わったお椀は室に入れ、回転させて一日かけて乾かします。

ギャラリー

器の説明、アフター、価格を抑えることが出来るためギャラリーをopenしました。
おわんのささうらの器はすべてオリジナルであり、笹浦裕一朗の作品になります。